キリン9年ぶり首位奪還、第3のビール好調で : 経済ニュース : マネー・経済 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

キリン9年ぶり首位奪還、第3のビール好調で

 キリンビールが2009年の国内ビール類市場でライバルのアサヒビールを制し、9年ぶりに首位を奪還したことが30日、明らかになった。

 消費者の低価格志向が強まり、キリンが得意な「第3のビール」の販売が伸びたことが決め手となった。首位への返り咲きを弾みにキリンは国内販売を盤石にし、サントリーとの経営統合で海外戦略も強化して国内飲料業界で圧倒的な地位を築く構えだ。

 関係者によると、09年のキリンの販売数量は小差でアサヒを上回った。最大の勝因は「第3のビール」で約3分の1の占有率を持つ「のどごし<生>」の販売数量が08年より10%以上伸びたことだ。

 09年のビール類市場はビールの割合が全体の5割まで減る一方、「第3のビール」は08年の約23%から約30%に躍進した。飲食店ではウイスキーを炭酸水で割った「ハイボール」が人気を集めるなどビール離れが進み、家庭では価格が安い「第3のビール」が定着してきた。

 キリンは3月に主力ビール「一番搾り」を麦芽100%に改良してビール通に好評を博し、ビール販売の落ち込みを抑えた。

 キリンとアサヒの対決は、アサヒが01年に「スーパードライ」を武器に48年ぶりに首位を奪って以降、8年連続でトップの座に君臨していた。

 アサヒは今年、1缶売るごとに1円を自治体に寄付するキャンペーンなどで防戦に努めたが、ビール離れを食い止められなかった。

(2009年12月31日12時21分  読売新聞)

ビール類市場=
├ ビール
├ 発泡酒
└ 第三のビール*

*第三のビール(だいさんのビール)とは、ビール、発泡酒とは別の原料、製法で作られた、ビール風味の発泡アルコール飲料の俗称
この種の製品を生産するビールメーカー各社はビールとの誤認を避けるため新ジャンルと称している
http://bit.ly/oLav

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です