わたくしが高校生の時に、大学紛争がありました。
ところが、彼らの訴えるスローガンを眺めていても、何に反対していたのかまったく分からない。
中身がない。スターリン体制があり、文化大革命があり、いったいどれだけの人を殺してきたか。
そういう体制をなぜ日本の若者、大学生が信奉するのか、まったく分かりませんでした。
それで直感として「あ、彼らは勉強していない」と思ったのです。自分自身の言葉を持っていなかったのかもしれない。
言葉にすれば疑問が生まれてくる。考えは広がっていくはずです。団塊世代の人たちはマルクス主義が正しいのか、自分で考えた気配がない。
そして、70年代にすーっと学生運動をやめて、バブルの担い手になっていく。
お金を転がすことを始めた。マネーゲームです。
via mainichi.jp
時代を駆ける:高村薫/7 勉強してない団塊の世代 – 毎日jp(毎日新聞)