普天間問題は、官房長官問題でもある

政府が移設先として「辺野古」を明記し、政府方針を決めたことに対し、鳩山首相を一方的に批判しているが、そもそも「辺野古」を決めたのは自民党政権である
この点で自民党から批判されることは御免(ごめん)被(ごこうむ)りたい

沖縄を心配することなく、「県外」と言わなかった政治家に、鳩山首相を批判する資格はない

昨日の東京新聞27面「こちら特報部」欄にある「本音のコラム」欄に、佐藤優さんの「二つの顔」という記事が掲載されている
的確に今の状況を表していると思うので、全文をご紹介したい

鳩山由紀夫首相には2つの立場がある
第1は、総選挙で国民によって最大多数の支持を得た民主党代表としての立場だ
第2は、官僚のトップとしての立場だ
鳩山由紀夫という1人の人間にこの2つの立場が「区別されつつ分離されず」に混在している
国民と官僚の間に深刻な利害相反が起きると、首相の自己同一性の危機が生じる
23日、鳩山首相の沖縄再訪について、普天間飛行場の移設先として鳩山首相が辺野古周辺と地域を明示したことが約束違反であると全マスコミ非難する
確かに「最低でも(沖縄)県外」という約束を鳩山首相は反故にした
問題はその原因だ
外務官僚が中心となって自民党政権時代に官僚が作成した辺野古案に戻るのが唯一の選択肢だという鳩山包囲網を築いたからだ
辺野古という名を出した鳩山首相には官僚のトップとしての立場が反映されている
しかし、鳩山首相は別の顔も見せた
対馬丸記念館訪問のときの鳩山首相の映像、写真をよく見て欲しい
死者と対話し、「普通の人々」の側に立とうとする鳩山首相の姿がある
これを単なるパフォーマンスと見なす人は心が歪んでいる
普天間問題を最大限に活用し、官僚が日本国家を完全に支配しようとしている
鳩山政権の打倒ではなく、鳩山首相をいかに国民の側に引き寄せるかが焦眉の課題だ

(5月28日付東京新聞27面)

歴史的な政権交代を果たしたが、官僚の頭づくりは政権交代していたのだろうか

政治主導と言い、官僚を統括するのは官房長官である
官房長官の機能、役割も普天間問題では大いに関係している
そこに鳩山首相の苦労があるのではないか

ムネオ日記