iPadがアーリーアダプターにだけ利用されている状況だからこそ広告を出す価値があると考える企業もいます @yukari77

iPadがアーリーアダプターにだけ利用されている状況だからこそ広告を出す価値があると考える企業もいます
例えばJPモルガン・チェース
JPモルガン・チェースは、ニューヨークタイムズの無料iPadアプリを60日間スポンサーしていて、その目的は高所得者(トップ15%)を対象としたサファイアクレジットカードのユーザを増やすこと
所得がトップ15%に入るユーザと、499ドルもするiPadを購入するユーザとが見事にマッチングしているわけです
つまり、このディールは現在のiPad普及率があってこそ実現したわけで、デバイスが普及すればするほど、iPadに広告を出すプレミア感は減るという考え方もあるわけです

次に、雑誌や新聞のiPadアプリの広告のクリック率について
オンライン広告のクリック率が0.1%であることを考えると、iPadアプリの広告クリック率は桁違いに高い15%だそう
またウェブでは、1ヶ月間のあいだに広告を1度もクリックしないユーザが全ユーザの84%にあたるそうで、iPadの同数値はありませんでしたがウェブを上回っていることは間違いないでしょう
まだまだUIや使い勝手などに改善が必要なアプリなので、中には間違えてタップしてしまったり、試験的にタップしてみるユーザなどもいるでしょうが、それにしても断然高いですね

■iPadアプリの広告クリック率
    iPadアプリ:15%
      ウェブ:0.1%

もうひとつ出版社に心強い数値はアプリの閲覧時間
コンデナストによると、彼らの雑誌アプリの平均閲覧時間は1ヶ月に60分にも及ぶそう
ウェブの場合、サイトの月間滞在時間は”Vanity Fair”で平均2.1分、”GQ”で3.8分というからその差は歴然です

■iPadアプリの閲覧時間
   iPadアプリ:60分 / 1ヶ月
     ウェブ:2.1分(Vanity Fair)
     ウェブ:3.8分(GQ)

これまで広告主は、やれページビューだ、ビジター数だとROIを求めてきたわけですが、iPadやiPhoneアプリに関してはそもそも指標そのものを見直すことになりそうですね
ComScoreは、単純なクリック数やクリック率ではなく、「広告を見てブラウザで検索をしたユーザ」など、アプリならではの効果測定の指標を模索しているそう
ソーシャルメディア活用のキーワードも「エンゲージメント」ですが、アプリ単体、そしてコンテンツの一部としての広告で、いかに 読者とのつながりや絆を深めていくのか
エンゲージメントというキーワードはここにも当てはまりそうです

出版社iPadアプリの広告価格設定やウェブと比較した効果が明らかに 【三橋ゆか里】:TechWave

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