けなさない技術、あるいは力量 @walkerplus_news

昨年秋からオシャレな“次世代型店舗”が続々とオープンし、一気に進んだファストフード(FF)の“カフェ化”。既存のコーヒーチェーンとの激戦も伝えられているが、そうなると知りたいのが“味のクオリティ”だ。実際、FFのコーヒーはおいしいのか? そしてコーヒーチェーンの味にどこまで近づいているのか? その疑問を解決すべく、カリスマバリスタの協力の下、5つのコーヒーチェーン&FFの商品を飲み比べ! よりカフェらしさを追求するため「カフェラテ」をテーマに、各店で実食してみた。

今回お願いしたのは、バリスタトレーナー&カフェコンサルタントとしても活躍中のラテアーティスト・澤田洋史さんと、コーヒーマスターズ2008エスプレッソ部門で優勝した経験を持つ、バリスタの門脇裕二さん。素人から見れば似たように見えるカフェラテも、カフェのプロ2人の舌にかかれば、全く違うことが判明! 果たして、その結果とは…?

■意外な高評価! バリスタも驚いたきめ細やかなフォーム(泡) 「マクドナルド」の「カフェラテ」(Sサイズ:190円)

昨年、「マックカフェ」ブランドを立ち上げ、コーヒーメニューを展開しているマクドナルド。ホットコーヒーの“無料配布”など、奇抜な展開に注目が集まりがちだが、ハイスペックのアラビカ豆を使用し、オリジナルの全自動コーヒーマシンを導入するなど、味へのこだわりも特徴だ。澤田さんは、マックのカフェラテを「革命的!」と表現。理由は、きめ細やかなフォームができていることだという。「普通、全自動マシンで作ると、どうしても泡はブツブツと大きくなり、舌触りも悪くなるけど、このカフェラテには、そんな機械的な特徴がまったくありません。ラテアートも描けるくらい、細かいんです」と、驚きの表情。門脇さんの「口の中にコクが残るし、コーヒー自体もとてもおいしい。僕の中では“一番”です。味だけじゃなく価格もそうで、このレベルで190円はありえないでしょ(笑)。僕たちも勉強になりますよ」というコメント通り、コスパ的にも、相当レベルが高いようだ。

■ “W認証”のカフェラテはスイーツ仕様!? 「モスバーガー」の「カフェラテ」(260円)

ファストフードの全国チェーンとしては初となる「JAS認証有機栽培」&「レインフォレスト・アライアンス認証」という“W認証”コーヒー豆を使うモス。カフェラテは、5社中一番フォームが多かった。「確かにいい豆を使っていますよね。ローストが深いので、苦味がありますが、その分、スイーツにはよく合うと思います」と、澤田さん。門脇さんも、「ワンサイズで、量がとっても多い。フォーム好きな人にはうれしいですね」と、コメント。本格派の豆を使ったカフェラテは、一度味わっておいて損はないはずだ。

■スッキリ感あるライトな味わい 「ロッテリア」の「たっぷりミルクのカフェラテ」(260円)

通常のカフェラテより60円高い「スペシャルラテ」というカテゴリの同商品。こちらも“カフェ需要”を狙った、ワンランク上のドリンクだ。2人とも「ミルク感は一番少ない」としながらも、「その分スッキリしている。この中で一番ライトなカフェラテですね」と門脇さん。ミルク、ミルクしたカフェラテが苦手という人には、うれしい一品なのだ。

各社、オリジナリティを出しつつあるFFのカフェラテ。一方、人気のコーヒーチェーンはというと、もちろんこちらも負けてはいない!

■さすがの貫禄! バリスタも納得の「スターバックス」の「スターバックスラテ」(short:320円~)

ラテンアメリカ、アフリカ、アジアまで、世界から選りすぐった良質な豆と、ドリンクのカスタマイズが特徴のカフェチェーン。もはや説明不要の人気カフェだが、2人のバリスタも、「エスプレッソの濃度も高く、かつミルクの量も多い。ミルクを楽しむにはぴったり」と、その味には太鼓判。「ローストの深さが特徴的。フォームもシルキーで心地いいし、売価だけ見ると高いけど、量もあるし個人的には決して高いとは思わないな」(澤田さん)、「フォームが少なくミルクが多いので、5社の中で一番イタリアのカフェラテに近かった」(門脇さん)と、やはりというべきか、バリスタの前でも王者の貫禄は健在。「自分だけのカフェラテを」という人には、外せない店だろう。

■毎日飲める“定番の安心感” 「ドトール」の「カフェ・ラテ」(S:230円)

コーヒーショップといえばココ。オリジナル直火焙煎で作るコーヒーは、サラリーマンに憩いのひと時を提供してきた。スタバとは対照的に、「クセがない。スタンダードで軽い口当たり」(門脇さん)という意見が。さらっとしたミルクフォームのためか、「誰が、毎日飲んでも飽きない味になっている」など、“シンプルかつ定番”への安心感が伺えるコメントが聞かれた。コーヒーチェーンとしてはリーズナブルな230円という価格もポイントとなり、今でも、ゆっくりしたいビジネスマンには、必須の休憩コーヒースポットなのだ。

やはり、コーヒーチェーンがしっかりした味で君臨しつつも、バリスタを驚かせたマクドナルドなど、味わいの点でもコーヒーチェーンとFFは肩を並べつつあるようだ。FFとコーヒーチェーンのボーダーラインが薄まりつつあるからこそ、効果的に自分にぴったりの味を探すチャンスもあるというもの。日増しに涼しくなる9月、今年こそ“お気に入り”のカフェラテを見つけてみては? 【東京ウォーカー】

FF vs コーヒーショップ! バリスタが選ぶ“うまいカフェラテ”はコレだ – 東京ウォーカー