「7は行き過ぎ、最大でも6。最初の評価は低すぎたが、今度は高くなりすぎた」ロシア @mainichijpnews

福島第1原発事故の国際評価尺度(INES)がレベル7になったことは、世界各国のメディアが速報した
菅直人首相は12日の会見で情報隠しを否定したが、国際社会では、日本政府が適切なタイミングで必要な情報を出していないのではないかという疑念が出されている
一方、各国の報道は、パニックの発生を警戒してか、同じレベル7だったチェルノブイリ原発事故とは違うことや自国の環境に影響がないことを強調した

◇世界各国が速報

菅首相は会見で「私が知った事実関係で情報を表に出さないようにするとか、隠すように言ったことは何一つない」と強調した
日本政府の情報公開が遅すぎるという批判を意識したものだ

情報公開の遅れは、情報そのものへの疑念にもつながる
韓国のハンギョレ新聞(電子版)は「日本はチェルノブイリ原発に次ぐ事故と分かっていながら、レベルを低めに発表していたのではないかという疑惑も出ている」と伝えた

約2300万人という人口規模からは世界でも突出した金額となる130億円の義援金が集まった台湾でも、原発事故では対日不信が強い
台湾紙・経済日報は12日の社説で、日本側が周辺国・地域との情報共有に積極的になるよう共同歩調で圧力をかける必要性を説いた

国際原子力機関(IAEA)のあるウィーンでも、専門家から「事故は安定に向かっていると聞いてきただけに違和感がある」という声が出た

一方、英ガーディアン紙(電子版)は「日本の当局者たちは最近までレベル5から上げる必要はないと示唆していた」と批判的に書きつつ、「チェルノブイリ事故と同じレベルに引き上げたのは行き過ぎだ
悲観的になりすぎている」という米サンディエゴ州立大の専門家、ムラリー・ジェネックス准教授の見方を紹介
シンガポールのテレビ「チャンネル・ニュース・アジア」も「福島の事故は格納容器内で起きており、チェルノブイリとは異なる」と説明した

チェルノブイリとは違うという論調は他国でもみられる

ロシア科学アカデミー・原子力エネルギー安全発展問題研究所のアルチュニャン副所長は12日、ノーボスチ通信に「(レベル引き上げは)専門家が前から知っていた事実を確認したものだ」と話す一方で、放射性物質による汚染については「レベル引き上げでロシアを脅かすものは何もない」と述べた

さらに、ロシア国営原子力企業ロスアトムのノビコフ広報局長は「レベル7は行き過ぎで、正当なレベルは最大でも6
最初の評価は低すぎたが、今度は逆に高くなりすぎた」と指摘した

中国でも中央テレビが「放射性物質の放出量はチェルノブイリの10分の1」と強調しながら、「レベルは上がっても影響は数十キロの範囲に限られ、中国の環境に大きな影響は出ない」とする専門家の見方を紹介
原発建設に積極的なインドでは、プラサード駐日大使がインドのテレビ各局に「東京は平穏だ
レベル7になったのは、過去1カ月間の放射性物質放出量からの判断だ」と述べ、国民に冷静な対応を求めた

自国への影響を否定する記事などが目立つ背景には、パニックを防ごうという配慮もありそうだ
韓国紙記者は「日本政府の対応への批判とは別問題だ
科学的知見に基づき、心配しなくてよいと読者に伝えることは必要だ」と話す

ただ、事故収束の見通しが立たないことへの不安感は根強い
韓国・聯合ニュースは、強い余震が続き、放射性物質の放出が止まっていないことから「(チェルノブイリと)どちらが深刻か判断するのは容易ではない」と指摘した

福島第1原発:「情報遅れ」海外メディアが疑念 – 毎日jp(毎日新聞)

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