「パーソナル、物語、一般化、シンプル、倫理」5goldenrules @nshoji

1.パーソナルな体験を語る
TEDでは多くのプレゼンターが、自分の個人的な体験を話していることに気づく
特に、失敗談から始まることが非常に多い
(人の成功自慢はあまり聞きたくないけど、失敗談なら聞いてみたいと思う心理でもあるのだろうか) 日常の些細な出来事から始めて「自分の信じるところ」を熱く語る姿には、心を動かされずにはいられない

ここでは、エリザベス・ギルバート 創造性をはぐくむにはを取り上げる
エリザベス・ギルバートはアメリカの人気作家で、彼女の自叙伝的エピソード「食べて、祈って、恋をして」はジュリアロバーツ主演の映画にもなった
このプレゼンでは、彼女が「挫折」を通じて知るに至った、「創造性」についての感動的なアイデアを見ることができる

エリザベス・ギルバート 創造性をはぐくむには
[youtube http://www.youtube.com/watch?v=86x-u-tz0MA]

2.物語で始める/物語を語る
TEDでは、結論から始める論証や、箇条書きのような構成は非常に少なく、プレゼン全体がひとつの「物語」のようになっていることが多い
そして「物語」は、以下の3つの部分から成り立っている

1. “常識”に捕われた日常/そもそもの”思い込み” (自己紹介や状況説明を含む)
2. “常識”や”思い込み”を覆された印象的な出来事、失敗談
3. それらを解決するに至った変化、解決策、現在/将来の取り組み

ここでは、あえてダニエル・ピンク の「やる気に関する驚きの科学」を紹介したい
(一番好きなプレゼンのひとつ!) ダニエル・ピンクは、大前研一氏が翻訳して話題になったハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代の著者でもある

プレゼンの冒頭で彼は、「今日は”物語”を語るのではありません
主張を立証します
」と宣言しているが、そのプレゼン全体が「法廷劇」のような体裁になっているのが面白い
(「それでは陪審員の皆さん!」なんて語りかけている
)

また、「物語」の「舞台設定」を伝えるために、「ステレオタイプ」を上手く利用することもTEDスピーカーにとっては常套手段だ
「ステレオタイプ」とは通常悪い意味合いで使うことの方が多いが、限られた時間で多くの事を伝えるための手段としては有効だ
(そのためには、オーディエンスを正しく理解しなければいけない)

ダニエル・ピンクも「ステレオタイプ」を最大限利用している
彼はワシントンDC出身のアメリカ人だが、このプレゼンが行われているのはイギリスのオックスフォードで、観客の多くはイギリス人だ
「ワシントンDCは人間より弁護士の方が多い」というジョークを聞いた事もあるが、「訴訟社会」や「哲学がない」と言われるアメリカのステレオタイプを上手く使って、観衆の笑いを誘っている

ダニエル・ピンク 「やる気に関する驚きの科学」
[youtube http://www.youtube.com/watch?v=rrkrvAUbU9Y]

※ステレオタイプについて
イラン系アメリカ人コメディアンマズ・ジョブラニ「イラン系アメリカ人の噂聞いてる?」を見ると、ステレオタイプについて考えさせられる
個人的には、ステレオタイプを一義的に悪いもã

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