「DeNAストップ安、グリー高値更新」 @bloombergjapan

11月1日(ブルームバーグ):携帯電話などに配信されるソーシャルゲームの国内大手2社の株価が1日、対照的な値動きを示し株式市場での主役となった
首位のディー・エヌ・エー(DeNA)が10月31日発表の決算で収益の伸びが鈍化して一時ストップ安(値幅制限いっぱいの下落)となった半面、同日に業績予想を上方修正した2位グリーの株価は、上場来高値を更新した

1日午前の売買代金はDeNAが国内上場株トップの488億円、グリーは2位418億円
3位の東京電力の131億円を大きく引き離した
午前終値はDeNAが同660円(19%)安の2765円で、グリーは同24円(0.9%)高の2596円

午前の取引中にDeNAは5営業日ぶりに反落し、一時は前日比20%安の2725円と、4月20日以来、約半年ぶりの水準に沈んだ
一方でグリーは4営業日続伸して前日比6.8%高の2747円まで買われ、上場来高値を更新した

DeNAは事業の指標であるARPU(1登録者当たりの月間平均収入)について、7-9月実績を非公表
この点について、JPモルガン証券の上出浩史アナリストはDeNAの投資判断を「中立」から「アンダーウエート」に下げた10月31日付リポートで同期のARPUが334.6円と、4-6月期比8.2%減少したとの試算を提示している

上出氏はブルームバーグ・ニュースの電話取材に対し「ソーシャルゲームを始めてから初のARPU減少だった」と指摘
DeNAは決算説明会資料で、プロ野球の横浜ベイスターズ買収が実現すれば同社の「モバゲー」サービスとの「シナジー(相乗効果)を最大化」できるとしたが、上出氏はモバゲーにすでに一定の知名度がある中、球団を「現在買うメリットが分からない」と懐疑的な見方を示した

一方、BNPパリバ証券の山科拓アナリストは、グリーが前日の上方修正で12年6月期(今期)営業利益予想を200億円増額し600億-700億円としたことは「コンセンサスを上回る修正」と指摘
この修正幅からするとコンテンツ(情報の内容)提供サービスのARPUが「300円を超えてくるイメージになる」と述べて、収益面でDeNAに追い付きつつあると強調した

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更新日時: 2011/11/01 12:31 JST

DeNA株はストップ安、グリーは高値を更新-収益面の差縮小で明暗 – Bloomberg

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