5村が組んで島おこし「おくなわ」 @theokinawatimes

2012年10月13日 10時30分
(52分前に更新)

魅力はあるが、県外ではまだ知名度の低い県内離島5村の祭事や特産品、名所を写真や住民の声などでつづった共同ウェブサイト「おくなわ」が立ち上がった
2010年度に始まった県の「沖縄離島戦略的情報発信支援事業」の一環で、本年度は沖縄振興一括交付金を活用した
12日、県庁で記者会見した5村の村長らは「五つの島が力を合わせて、お互いの島おこしにつなげたい」などと事業をPRした

6月から共同で情報発信しているのは、粟国、渡名喜、北大東、南大東、多良間の5村
いずれも年間入域観光客数が1万人に満たず、過疎化が進んでいることなどから、県が5村の相乗効果で地域の魅力を広めようと、事業への参加を呼び掛け、受託した広告代理店などがシステムを構築した
「おくなわ」には「沖縄の中でも奥にある島」という意味が込められた

サイトは島別に分類され、日常の風景や観光スポットなどを写真付きで紹介
「こよみ」のページでは月ごとにイベントがまとめられている

立ち上げ以降、各村でフェイスブック勉強会を開き、住民自ら情報を伝えるノウハウを習得
現在5村で約80人がフェイスブックに登録し、積極的に更新している
また、フェイスブックからの情報拡散が期待できるとして、県外からモニター客を募集し各村で観光ツアーも実施している

北大東村の宮城光正村長は「島の認知度を高め、(島を出た)子どもたちが安心して帰ってこられる、村民が安心して暮らせる環境をつくりたい」などと期待
粟国村の新城静喜村長は、粟国を舞台にした映画「ナビィの恋」のヒットで、観光客が一時3万人に達したことに触れ「これまでは情報発信が不足していた
(事業の推進で)3万人以上の入客が見込めるのではないか」と語った

事業は3年間で、総予算額約1億3500万円(8割は国庫補助)
今年が最終年度となるため、5村で協議会を設置し、共同運営のあり方などを検討する方針

沖縄ファミリーマートとの関連事業として11月末以降、島唐辛子を混ぜた粟国の塩や、大東ラム酒ケーキなど5村の特産品を保存瓶に詰め、空港ターミナル店やおもろまち二丁目店などで8週間、限定販売する企画もある

沖縄タイムス | 島おこし5村スクラム 共有サイトで発信

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