異なる“顔”感じて 離島ブランドPR、個人客に調査も – 琉球新報 – 沖縄の新聞、地域のニュース


 県内離島への誘客を図ろうと、県はこのほど八重山諸島、宮古諸島、久米島、慶良間諸島の4圏域を対象に、それぞれの誘客戦略とマーケティングコンセプト案をまとめた。離島入域観光客のニーズ調査を初めて実施したほか、4圏域の観光関係者や住民を対象としたワークショップも複数回開催した。今後各離島の観光関係者らと連携しながら、同コンセプト案を生かした誘客プロモーションを促進する。

 コンセプト案では八重山諸島は、異なる“顔”を持つ八重山の島々の違いや多彩な変化を楽しむ冒険の島で、コンセプトイメージは「アドベンチャー(冒険心)&センシビリティ(感覚)」とする。

 宮古諸島は、伝統文化と素朴な自然が心と身体をリフレッシュさせてもらえる島々で「エコロジー(環境にやさしい)&ラグジュアリー(ぜいたく)」とする。

 久米島は、穏やかな島の人たちが心に潤いを与え、島ならではの絶景や海洋深層水などを使った新産業が好奇心を刺激する島とし「インティマシー(親密さ)&キュリオシティー(好奇心)」とする。

 慶良間諸島は世界でも有数の透明度の高い海があり、貴重な生態系を守ることの大切さを学び、心を豊かにしてくれる島々で「ピュア(純粋)&ワイルド(自然のまま)」がコンセプトイメージ。

 一方、県は国内客と海外8カ国・地域の個人客を対象に離島入域観光客のニーズ調査も初めて実施した。調査対象者は離島に対する認知度が低いほか、自然関連以外のイメージも弱いことが分かった。だが、魅力を伝えるコンセプト文を調査対象者に提示すれば来訪意向も大きく上昇するという。アジア人客は地域資源を重視する傾向がある一方で、欧米人客はホスピタリティーを大切にする傾向がある。

 県の調査は昨年11~12月にかけて、1年に1回以上海外に出掛けて個人で旅行を手配し、リゾートホテルなどに宿泊する客層「プレミアムFIT」を対象に、ウェブでアンケートを実施した。国内8エリア(北海道や東北、関東など)と海外8カ国・地域(台湾や香港、イギリス、ドイツなど)から国内1600サンプル、海外3334サンプルの回答があった。

情報源: 異なる“顔”感じて 離島ブランドPR、個人客に調査も – 琉球新報 – 沖縄の新聞、地域のニュース

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です