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観光地経営に必要なデジタルマーケティングとは? DMOシンポジウムで語られた2地域の事例と提言 | トラベルボイス


ツーリズムEXPOジャパン2016のツーリズム・プロフェッショナル・セミナーで、観光地域づくりシンポジウムが行われた。テーマは「DMOが担う観光地マーケティング」。観光庁による日本版DMOの候補法人は現在101件で、同庁では2020年までに世界水準のDMOをあと100件作りたい意向だ。しかし、DMOの必要性や現存DMOの運営はどのレベルまで進んでいるのだろうか。

地域観光を担う関係者にとって関心の高い同シンポジウム。特にデジタルマーケティングの強化が急務であり、デジタルを味方につけられるかどうかが地域活性の分かれ道となっている。シンポジウムで語られたDMOの現状とグーグルの提言をまとめた。

コーディネーター
DMO推進機構 代表理事 大社充氏

パネリスト
グーグル株式会社 観光立国推進部長 陣内裕樹氏
富良野市商工観光課 係長 松木政治氏
一般財団法人沖縄観光コンベンションビューロー 国内事業部 国内プロモーション課長 翁長由佳氏
デジタルマーケティングの重要性を再確認、世界のトレンドは「動画」
まずは、グーグルの陣内氏がデジタルマーケティングの重要性について解説した。全世界のインターネット人口は2014年の30億人(全体の42%)から2020年には100%になる見込みだ。これは、今後、パソコンやモバイルだけでなく、車、ゲーム、テレビ、ウォッチなど電源を使うものすべてがネットにつながるIoT(モノのインターネット)時代を迎えることを指す。旅行情報の検索では、パソコンよりスマホやタブレットを使う人が上回っており、こうした端末を使う人々に向けて情報を発信していく必要がある。

観光庁では、2017年の予算要求にICTを活用したプロモーションを明記しており、そのなかで映像の力の活用やネットのアクセス解析などを謳っている。

一方で、今年4~6月の観光庁による調査で訪日前の情報収集はデジタルが63%という結果が出ていても、「日本の観光施策におけるデジタル投資はわずか5%ほどでは」というのが陣内氏の見立てだ。対話によるクチコミや紙媒体を否定はしないものの、旅行者がどう行動し、どこにいくらお金を落とすかという費用対効果の可視化ができているかどうかは疑問視される。

「世界のマーケティングの潮流は今、デジタルをいかに使うか」と陣内氏。なかでもトレンドは、「世界の人の心を動かすには動画である」と言い切る。米国のプロモーションを行う組織「ブランドUSA」を例に挙げると、2015年は45%だったオンラインへの投資が2016年は63%に。なかでも動画への投資が前年比で256%もアップしたという。さらに、タビマエ、タビナカ、タビアトの旅の一連のサイクルでオンラインや実測による調査を行い、何月にどんな情報を発信したらいくら稼ぐことができるかというKPIの設定をきめ細かく行っている。


グーグル 陣内裕樹氏
旅行者の季節波動が課題、宿泊と雇用の平準化を
シンポジウムに登壇した2つのDMOが語った現状は以下だ。

富良野市:年間雇用と宿泊の平準化が課題

グーグルで「富良野」を画像検索すると、一面花畑の画像が並ぶ。富良野のブランディングが出来上がっていると捉えられる一方、他の季節が写っていない、人が写っていないことで、「平準化や旅行者の経験・感動を創出できていないといった課題が分かる」と松木氏。旅行者のイメージと地域の想いにギャップがあり、これを埋めていくのがDMOの役割であるとしている。

富良野市商工観光課では2011年から満足度調査を、2013年からは消費額調査を実施。旅行者の多様性に対してはペルソナマーケティングを導入し、より狭いターゲットに向けて、ストーリー仕立てのマーケティングも行っている。

またわずか1カ月の花の季節に旅行者数が偏る傾向については、「平準化が大きな課題」(松木氏)。その解決にはインバウンドの需要が不可欠で、国ごとに異なる旅行のピークを閑散期に当てはめ、通年の地域雇用と宿泊の平準化を図っているという。


富良野市 松木政治氏
沖縄県:受け入れ施設との連動を強化

沖縄もまた、夏のイメージが強く平準化が課題に。そこで、春や夏には家族旅行や学生旅行、秋は女子旅、冬は大人旅というように季節とターゲットをマッチングさせることでオールシーズン楽しめる沖縄を訴求したという。

またライフスタイルに合わせた旬な楽しみ方として、歴史、カメラ、食などの切り口で情報を提供。そうした効果もあり、国内需要の平準化率は1975年の15%からじわじわと狭まり、2015年は8.4%にまでなったという。

しかし、DMOの取り組みを進める中で、「受け入れ側にこうした動きが浸透していないことに気付いた」と翁長氏。このギャップを埋めるプロジェクトを立ち上げ、受け入れ側とビューローの連携を強化した。例えば2013年に三世代旅行をターゲットにした春のキャンペーンを行うと、74軒の宿泊施設が参画し、沖縄県が三世代にやさしい県であることをアピール。翌年は82施設に加え、飲食の45施設も加わって、より充実した情報発信ができるようになったという。


沖縄観光コンベンションビューロー 翁長由佳氏
時代の変化に対応できる人材育成がカギ
デジタルマーケティングの重要性については理解が高まっているものの、問題はデジタル化に対応し、かつインバウンドにまで目が届く人材をどう育成するかという点だ。富良野市、沖縄県でも実情はこうした専門家が不足している。となれば、外部から人材を呼び、人材を育成してもらうのが近道だろう。

しかし、「これからはデータを科学的にアプローチするデータサイエンティストも求められる」(陣内氏)。東京が雨で沖縄が晴れている時、世界に向けて何をどう見せると観光産業に効果的かというように、文字通りデータを科学していく手法だ。まさに「変化の先取りは待ったなし」(陣内氏)の状況で、一刻も早いデジタルマーケティングの強化、およびその先を見通す力が求められているといえるだろう。


DMO推進機構 大社充氏(コーディネーター)
取材・記事 竹内加恵

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県有農地が荒れ放題 地元への貸し付け要望 | 八重山毎日新聞社


飛行機の進入経路下にある農地。県が空港開港に合わせて取得したが、その後、荒れ地と化している=29日午前、石垣市宮良牧中の高台

市農業委
 南ぬ島石垣空港の進入経路下にある宮良牧中で、県が高さ制限区域として取得した農地が荒れ地と化していることが分かり、石垣市農業委員会(新城純会長、23人)は29日、2016年度農地パトロールで現地を確認、委員から「中間管理機構を通して地域の農家に貸し出してもらいたい」と要望する声が相次いだ。新城会長は「農業委員みんなで吟味し、どういう方法で要請するか考えたい」と述べ、県に働きかけていく考えを示した。同地は、キジなど有害鳥獣の繁殖場所になっているとの声も上がっており、早急な利活用が求められそうだ。

 県空港課などによると、2013年3月の空港開港に合わせ、航空機の進入表面を確保するため、農地約6㌶を取得した。農道を挟んで両側にあり、フェンスで囲われている。

 同地は高さ制限があり、草地だった約2・2㌶はその後も管理されているが、ほとんどがサトウキビ畑だった残りは荒れ放題となっている。

 農地パトロールで現地を案内した字宮良の農業委員は「空港建設から守った優良農地なのに3年間も有効に利用されていない。中間管理機構を通じて宮良の人・農地プランのメンバーに貸し出してもらいたい」と訴え、他の委員も同調した。

 県空港課によると、県農水部を通して中間管理機構からは貸し出し農地として適していないとの回答があったというが、周辺の農家は「高さ制限があるため、ユニックを使うサトウキビは栽培できないが、野菜や草地として十分に利用できるのではないか」と話している。

 一方、荒れ地では有害鳥獣のキジやネズミが繁殖しているとの指摘も。近くでニンジンなど野菜を栽培する50代の農家は「去年は数㌧の被害を受けた。ワナの免許を取得して駆除しているが、捕っても捕っても減らない。県有地に近いところが多い。早く有効に活用してもらいたい」と要望した。

 県空港課の担当者は「農地としての活用を検討しており、早めに処分したい」としている。

タグ: 石垣市農業委員会

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島の特産品 一堂に/離島フェアが開幕 | 宮古毎日新聞社ホームページ -宮古島の最新ニュースが満載!-

2016年11月26日(土) 9:07
 【那覇支社】「離島を支えるモノがある。人も素材も特産品」をキャッチフレーズに、離島フェア2016(主催・同実行委員会)が25日、那覇市奥武山の沖縄セルラーパーク那覇で開幕した。27日までの3日間。

 今年は宮古島市と多良間村の24業者を含む、県内18離島市町村から過去最多の127業者が出店し、各地の魅力ある特産品を展示販売する。特設テントでは伝統芸能公演や島唄ライブ、貝殻フォトフレーム作り、黒糖作り体験など多彩な催しが実施される。

 フェアには宮古島市から19業者、多良間村は4業者が出店。各ブースでは来場者に声をかけ、黒糖や泡盛、なまり節、みそなど個性豊かな宮古の特産品をアピールしていた。

 多良間黒糖のかち割り実演は人気を集め、観光客らが一口サイズの黒糖入り100㌘袋を次々に買い求めていた。宮古みそやかつお節の食材には、試食で味を確かめながら品定めしていた。方言で会話を交わしながら伊良部のうずまきパンを買い求めて満足そうな郷友らも見られた。

 多良間の出店業者を見て回った伊良皆光夫村長は「多良間の出品数もこれまで以上に増えてきた。県内外の多くの方々に、島の特産品を存分に味わってほしい。地域の皆さんが一生懸命に商品開発に取り組んでいることに今後も期待し、行政としてもより一層応援していきたい」と話した。

 期間中には、島の味が堪能できる「離島食堂グランプリ」も開催され、来場者の投票で人気ナンバーワンが決まる。多良間島など県内5離島の特産品を使って共同開発した「おくなわカレー」も限定販売される。多良間ピンダのヤギ肉などが使用され、スパイスの利いた味わいになっている。会場では特産品の1000円分の買い上げで抽選券を贈呈し、豪華な離島往復旅行券が当たる抽選会も行われる。 

 同フェアは島々の魅力を県内外に発信し、島の産業振興と地域間交流を促進することで、新たな地域資源を発掘し、住民の総意工夫による地域づくりを活発にする目的で毎年開催される。

 開会式で、実行委員長の外間守吉与那国町長は「今年で28回目を迎え、内容も充実し離島地域の活性化に大きく寄与している。多くの離島ファンが島人(しまんちゅ)の元気に触れ、各島々の魅力を感じてほしい」と呼びかけた。

 主催者側では、フェア開催期間中の来場者数を15万人と見込んでいる。

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離島5島の特産カレー開発=沖縄県南大東村など〔地域〕:時事ドットコム


開発した特産カレーをアピールする沖縄県の離島5島の村長=24日、同県庁
 沖縄県の南大東村や多良間村など、県内でも特に人や物の行き来が少ない5離島が結集し、それぞれの特産品を使った5種類のカレーを開発した。25~27日に那覇市内で行われる「離島フェア」で先行販売し、認知度を高めるとともに、観光客の増加につなげたい考えだ。
 開発に加わったのは、粟国、渡名喜、北大東、南大東、多良間の5村。この5村は、沖縄に39ある有人離島のうち、年間観光客が1万人以下。県内でも奥の方に位置することから「おくなわ」と名付け、2013年度から共同で情報発信を行っている。
 5島で初めて共同商品を開発するに当たり、「さまざまな食材を組み合わせやすい」という理由からカレーを選んだという。2年間の試作を経て、島ニンジンやヤギ肉、ジャガイモなど各島の特産品をメインに、県産の黒糖やスパイスを調合して完成させた。
 県庁で記者会見した南大東村の仲田建匠村長は「いいものがあるのに知られていないという課題がある。ものを売ることで島をPRし、興味を持ってもらいたい」と話した。ほかの4村長も「高級ホテルのような味わい」「島の恵みが詰まっている」などと、自分の島のカレーをアピールした。
 カレーは来年4月からレトルトで本格製造される。空港やフェリー乗り場で販売するほか、ふるさと納税の返礼品にすることも検討している。(2016/11/25-09:58)

情報源: 離島5島の特産カレー開発=沖縄県南大東村など〔地域〕:時事ドットコム

5つの島の味わい おくなわカレー 離島フェアで限定販売 – 琉球新報 – 沖縄の新聞、地域のニュース

2016年11月25日 11:08
離島フェア おくなわプロジェクト推進協議会 特産品 おくなわカレー 南大東 北大東 粟国 渡名喜 多良間

 南北大東や粟国、渡名喜、多良間の離島5村で島おこしに取り組む「おくなわプロジェクト推進協議会」(会長・仲田建匠南大東村長)はこのほど、各島の特産品を使った計5種類の「おくなわカレー」を開発した。25日から那覇市で開催される離島フェアで限定販売する。
 粟国島は特産のタマネギを丸々1個使用した欧風カレー、渡名喜島は島ニンジンのグリーンカレー、北大東島は大きなジャガイモが入った和風カレー、南大東島はスイートコーンのキーマカレー、多良間島はヤギ肉を入れた野菜たっぷりのカレーを作った。

 5村の村長が24日に県庁で記者会見を開き、仲田会長は「島の資源を活用して5村でしか作れない商品を開発した。カレーで島に興味を持って観光につなげる流れをつくりたい」と話した。

 おくなわカレーは180グラム(北大東のみ200グラム)で、価格は税込み1100円(多良間のみ1500円)。離島フェアでは1日10個限定で千円(多良間のみ1200円)で販売する。

離島の特産品を使った5種類の「おくなわカレー」をPRする離島5村の村長ら=24日、県庁

情報源: 5つの島の味わい おくなわカレー 離島フェアで限定販売 – 琉球新報 – 沖縄の新聞、地域のニュース

きょうから離島フェア 5つの島の「おくなわカレー」も登場 | 沖縄タイムス+プラス ニュース | 沖縄タイムス+プラス

2016年11月25日 05:05
 沖縄県内18の離島市町村が、自慢の特産品や伝統芸能をアピールする「離島フェア2016」(主催・同実行委員会)が25日開幕する。「離島を支えるモノがある。人も素材も特産品」をテーマに過去最多の127社が1092品を展示販売。島の素材を掘り起こし、磨き上げてきた商品には、島々の思い、情熱が注がれている。

おくなわカレー・粟国島産のタマネギを使った欧風カレー

おくなわカレー・渡名喜島産の島ニンジンを使ったグリーンカレー

おくなわカレー・北大東島産のジャガイモを使った和風カレー

おくなわカレー・南大東島産のコーンを使ったキーマカレー

おくなわカレー・多良間島産のヤギ肉を使った「たらまピンダカレー」

 フェアは27日までの3日間、午前10時~午後7時(最終日は午後6時半まで)。特産品販売のほか、島の料理を楽しめる「離島食堂」コーナーでは11市町村・16店が多彩なメニューを紹介。伝統芸能公演や島唄のライブもある。

多良間・南北大東・粟国・渡名喜島の特産品をカレーに

 粟国と渡名喜、北大東、南大東、多良間の5村でつくる「おくなわプロジェクト推進協議会」(会長・仲田建匠南大東村長)がこのほど、各島産野菜など特産品を使った5種類の「おくなわカレー」を完成させた。離島フェア会場の離島食堂で実食販売し、レトルトパックも特別価格で販売する。5村の村長が24日、県庁で会見し、「島のいいものを味わって」と呼び掛けた。

 昨年開発した多良間のヤギ肉を使った「たらまピンダカレー」と南大東のスイートコーンを使ったキーマカレーに、今回3種が加わった。粟国は1人前に村産タマネギを1個使った欧風カレー、渡名喜は村産島ニンジンが入ったグリーンカレー、北大東は村産ジャガイモを使用した和風カレーにそれぞれ仕上げた。

 仲田会長は「それぞれの資源を持ち寄り協働し、5村でしか作れない商品ができた。カレーで島に興味を持って、観光に来てもらう流れを作りたい」と力を込めた。

 2017年度以降は年間各1千食のレトルトパックを製造販売する。ホームページ「離島のいいもの沖縄セレクション」で販売し、5島の空港や乗船場、小売店などで販売する予定。価格はたらまピンダカレーが税込み1500円、ほかは同1100円。各180グラム。

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社説[離島フェア]島の魅力を満喫しよう | 社説 | 沖縄タイムス+プラス

2016年11月26日 09:44離島フェア
 県内の離島市町村の特産品を一堂に集めた「離島フェア2016」(主催・同実行委員会)が25日、那覇市奥武山公園の沖縄セルラーパーク那覇で開幕した。

 フェアは28回目を数え、18の離島市町村から127社が1092品を出展している。過去最多である。農海産物を加工した素朴な食品、高級感あふれる工芸品や化粧品が並ぶ。足元の素材を生かした商品の広がりを実感させる。

 今回のテーマは「離島を支えるモノがある。人も素材も特産品」。実際に製造している人たちも島の財産(特産品)と捉えている。島の人たちから直接商品の説明を聞き、会話をするのも楽しみだ。

 初期の出展者は泡盛の酒造所が多かった。食品の種類はかつお節やなまり節、サーターアンダギーがメインでパッケージも手書きをコピーして貼り付けていたという。

 それが回を重ねるごとに品質もグレードアップし、デザインも洗練されるなど進化を遂げている。

 優良特産品(優秀賞3点、特別賞3点)の一つ、「石垣島の塩クッキー」は地元の素材を使用し、石垣の塩味や塩キャラメル味、波照間の黒糖味の3種類がセットになっている。優良特産品はいずれも中身、パッケージとも、どこに出しても引けをとらない。商品を手にとってみると「売れる商品」にかける島の意気込みを感じることができる。

 会場は味見をしながら、この島ならではの特産品を買い求める人たちで初日から大にぎわいだった。

■    ■

 フェアは離島自治体同士のネットワークづくりの場にもなっている。

 今回注目されるのは「おくなわカレー」だ。「離島食堂」に出展している。

 おくなわとは、粟国、渡名喜、北大東、南大東、多良間の5村のことを指す。沖縄の有人離島のうちでも人やモノの行き来が少なく、観光客も年間1万人に満たない。

 このため「沖縄の奥、島の奥」という意味を込め、5村で「おくなわプロジェクト推進協議会」を発足させた。

 5村の特産品を使った5種類の「おくなわカレー」は粟国はタマネギ、渡名喜はニンジン、北大東はジャガイモ、南大東はコーン、多良間はヤギ肉、とそれぞれの島の特産品を生かし、仕上げている。

 小さな島が結束して、アイデアを商品に生かし、観光客誘致にも連動させる心意気に拍手を送りたい。

■    ■

 第1次産業の農林水産業が離島経済の中心だ。生産だけにとどまらず、原材料を加工し、製造や販売まで踏み込んだ6次産業化につなげることができるかが鍵である。離島フェアは全県的に特産品をPRできる機会であり、「流通商談会」など県外進出のチャンスでもある。

 成功すれば、所得の向上や雇用創出、定住化につながる。若者が島に戻ってくるきっかけになるかもしれない。

 離島フェアは27日まで。26、27両日は、各島に伝わる伝統芸能の数々が披露される。週末、離島のモノと人の元気を実感しに、会場に足を運んでみませんか。

情報源: 社説[離島フェア]島の魅力を満喫しよう | 社説 | 沖縄タイムス+プラス

5離島がおくなわカレー販売 – NHK沖縄県のニュース


沖縄の離島の中でも訪れる人が少ない5つの島が、協力して島の魅力をPRしようと「おくなわカレー」という特産品が入ったカレーを作り、25日から始まる離島フェアで販売することにしています。
粟国島、渡名喜島、北大東島、南大東島、それに多良間島の5つの島は、年間の観光客数がおよそ1000人から6000人弱と沖縄の離島の中で最も少なく、「沖縄の奥」という意味の「おくなわプロジェクト」と銘打って、協力してPR活動を行っています。
その一環として、およそ2年をかけて開発してきた「おくなわカレー」が完成し、販売を始めることになりました。
カレーは島ごとに5種類あり、粟国島はたまねぎ、渡名喜島は島にんじん、北大東島はじゃがいも、南大東島はコーン、多良間島はやぎ肉とそれぞれ島の特産品が入っていて、味も甘口から辛口、それにスパイスを効かせたものまで、さまざま用意されています。
カレーは多良間島の食品会社が生産し、まずは25日から那覇市で始まる離島フェアで販売するということです。
プロジェクトの会長を務める南大東村の仲田建匠村長は「地域の思いがこもったカレーなので、ご賞味していただき、地域の魅力を知ってもらいたい」と話しています。
11月25日 12時34分

情報源: 5離島がおくなわカレー販売 – NHK沖縄県のニュース

[No.179]糸数剛一/Itokazu Gouichi — 突破する力 — 朝日新聞GLOBE


[No.179]糸数剛一/Itokazu Gouichi

ベトナムから日本に留学し、沖縄のファミリーマートでアルバイトをする男子学生が出会ったのは、少し年上の沖縄の女性。いつしか二人は恋に落ち……。

「遠く離れた同じ空の下で」(仮)という甘酸っぱいタイトルの2時間ドラマの撮影が、10月から沖縄とベトナムで始まる。来年1月下旬〜2月、夜8時からのゴールデンタイムをねらい、旧正月を家族で祝うベトナムの人々に向けて国営放送で放映される。

各場面を彩る沖縄の美しい自然や観光地の数々。ああ、行ってみたいな。ベトナムの人にそう思わせたら勝ちだ。実はこのドラマ、沖縄の企業がお金を出し合って作っている。出資金集めに奔走しているのが、糸数剛一(57)だ。

「気候も文化もいいかげんさも、沖縄はアジアの人が溶け込むのに絶好の場所。めちゃめちゃ人を呼び込んで、沖縄が大発展する可能性にかけたい」

いま、沖縄はアジアからの観光ブームにわいている。2015年度の外国人観光客は約167万人。前年度から70%近く増え、過去最多だった。このチャンスを、地元は生かし切れていない。

那覇市の中心にある県内唯一のデパート「リウボウ」もそうだ。1948年に琉球貿易商事として創業。外国から買い付けた魅力的な商品で知られ、「舶来品のリウボウ」といわれた。

それも今は昔。3年前、糸数がグループを統括するホールディングスの社長になったときには、東京ではやったモノが少量ずつ並ぶ、どこにでもある地方の百貨店になっていた。

「答えは海外にある」。糸数は今年7月に台湾の百貨店と提携。ポイントカードを共通化し、台湾からの客も割引などのサービスを受けられるようにする。台湾側の社長にはこうクギをさされた。「紅芋タルトやエイサー隊は知ってます。NEW OKINAWA(新しい沖縄)を持ってきて」。そこでPORTERブランドで人気の吉田カバンと組み、沖縄の紅型や首里織をあしらったバッグを持ち込んだ。「海外からも買いにくるような良品を見つける『目利き』を育てないと」。目線の先にあるのはベトナム、韓国、香港など、格安航空で気軽に来られる国々の人たちだ。

情報源: [No.179]糸数剛一/Itokazu Gouichi — 突破する力 — 朝日新聞GLOBE

(人間発見)リウボウホールディングス会長 糸数剛一さん 沖縄「国際化」 地元百貨店が挑む :日本経済新聞

  ■「冬の時代」とされる地方百貨店だが、増収増益を続けるのが沖縄のデパートリウボウ(那覇市)だ。運営するリウボウホールディングス(HD)の糸数剛一会長(57)は、グループのコンビニの沖縄ファミリーマート出身。傾いた百貨店を、外からの視点で再生した。

 沖縄は国内で有名な観光地です。国際観光都市になるには、何回訪れても「また行きたい」と思われる魅力が要る。そのためには人をひきつける商業施設が不可欠です。

 百貨店は、昔は一番わくわくする「お出かけ」の場所でした。今は総合スーパーと似ていたり、専門店のほうが欲しいものがあったりします。

 経営が厳しいのは、顧客の要望に応えきれなくなったため。決算は赤字で、社員も苦境を自覚していました。ただ百貨店は全国で厳しく、2014年に閉店した沖縄三越も苦しいとされつつも営業していました。このため「うちの会社はなくならない」と考えていたようです。グループオーナーは立て直しに百貨店を外からみる視点が必要だと考えたのでしょう。沖縄ファミマにいた私は、請われて13年にHDの社長になりました。

  ■まずは地元の客に向け、売り場を改装した。

 売り上げが低迷する中、改装資金を工面しなければなりません。社内で「そんなリスクをとれるのか」と消極的な見方もありました。でも私には沖縄ファミマでの成功体験がありました。売り上げ低迷により販売商品を絞っていた店で、あえて仕入れを増やし雰囲気を変えたことが再生のスタートとなったのです。魅力ある売り場を作ればうまくいくと確信していました。

 最終赤字を抱え銀行に融資を申し込む時は「グループには財務状況が極めて良い沖縄ファミマもある。心配ない」と、たんかを切りました。

 来客数を増やすため、まず強みだった化粧品や婦人アクセサリー、婦人服の売り場を一新。世界で人気を集める米ブランドを、沖縄で初めて導入しました。次は食品売り場を変革。店全体に波及効果が及ぶとみました。狙い通り来店客の評判は上々で「東京に行かなくても欲しいものを買いやすくなった」と言われ、一気に黒字転換できました。

  ■改革は第1ステージ。次は世界的な国際観光都市に向けて踏み出す。

 沖縄の訪日外国人客はこの数年で急増。アジアに一番近いのは有利ですが、日本の商品だけでは外国人客の需要を取り込めないし、沖縄も発展しません。台湾などアジアの大都市の百貨店の品ぞろえは東京並みかそれ以上で、世界の優れた商品を買えます。こうした店との競争です。

 国際観光都市を目指し、第2ステージでは東京にない商品やイベントを仕掛けます。バイヤー(仕入れ担当者)を育て、海外ブランドや専門家とのネットワークをつくります。イタリアにバイヤーを派遣し、日本で知られていないブランドや商品を発掘。セレクトショップ的な「コレッツォーニ」を開きました。「日本でもアジアでもリウボウにしかない」が目標です。

 リウボウは昔は「琉球貿易商事」。米軍機で海外に仕入れに行き「舶来品のリウボウ」といわれ、沖縄で一番きらきらした店でした。そのときに戻りたいですね。

  ■目抜き通りである「国際通り」などの再開発にも取り組む。

 国際通りにあった沖縄三越跡地を14年に買い取り、観光商業施設「ハピナハ」を開業しました。現店舗は来年6月までで、建て替える予定です。将来は地下駐車場から3階程度までの商業施設をリウボウが管理し、その上にハイクラスのホテルをつくりたい。

 沖縄で「ぜひ訪れたい」と言われるエンターテインメント施設は、那覇空港から車で約2時間の沖縄美(ちゅ)ら海水族館(本部町)だけでしょう。国際通りは那覇市の中心。食事も買い物も楽しめる「ぜひ訪れたい」場所にすべく、行政も巻き込んでアイデアを練る必要があります。

 沖縄都市モノレール古島駅近くにも商業施設を開発予定。スーパー「リウボウストア」のほか、外国人客にも魅力あるテナントを集めるつもりです。沖縄は、沖縄料理や琉球舞踊だけではダメ。ほかの料理や演目が充実してこそ沖縄の良さが認められるはずです。

(聞き手は牛山知也)

情報源: (人間発見)リウボウホールディングス会長 糸数剛一さん 沖縄「国際化」 地元百貨店が挑む :日本経済新聞