リウボウHD会長「地域色で対抗」  :日本経済新聞

■リウボウホールディングス 糸数剛一会長


リウボウHDの糸数剛一会長は沖縄のインバウンドについて「今の勢いは続かない」と見ています

――今年の沖縄の個人消費をどう見ますか。

「全国平均より景気が良い状況は続くが、小売業界は戦争状態になる。今夏に大型商業施設『パルコシティ』が開業し、コンビニでは最大手セブン―イレブン・ジャパンが進出する。人口は増えているが、それを上回る供給増だ。19年は顧客争奪が激しくなる」

――グループ会社が地域フランチャイズチェーン(FC)で「ファミリーマート」を展開しています。

「地域完結の商品開発を進め、沖縄の独自性をさらに出す。全国に合わせる必要は全くない。セブンは全国一の店舗数だが、沖縄では苦労するだろう。北海道地盤の『セイコーマート』のように地域密着で戦うチェーンは絶対勝つ」

――デパートリウボウはインバウンド(訪日外国人客)も来店します。

「今年も沖縄のインバウンドは増えるが、今の勢いは続かない。最近はインバウンドの動向が変わった。何を買いたいか明確で、店舗の客層にどう対応するかが重要になる。デパートリウボウなら高所得者層か、中間所得で感度の高い若者だ。東京やアジアにもなく、ここでしかない商品を増やす」

――人手不足にどう対応しますか。

「時給引き上げは当然で、休日など待遇改善や働きやすさを提供しなければ人は集まらない。小売りは新規参入で人の取り合いが深刻になる。人工知能(AI)で解決できるのは当面先。中小・零細は人を集められず営業できなくなる可能性もある。地域が疲弊し、経済が活況を呈すことはない。外国人材の活用も進むだろうが、一部にとどまる」

(聞き手は鳥越ゆかり、酒井恒平)

情報源: 岩田屋三越社長「収益考え統廃合」リウボウHD会長「地域色で対抗」  :日本経済新聞