「北欧、暮らしの道具店」アプリが150万DLを突破、理由は「導線のシームレス設計」「YouTube動画」「ウィジェット」|netshop.impress

アプリの成功要因は、導線のシームレス設計、YouTube動画活用、ウィジェット活用の3点と分析している
石居 岳 2021/12/14 7:00

クラシコムが運営する北欧雑貨のECサイト「北欧、暮らしの道具店」のスマホアプリが、150万ダウンロードを突破した。
2019年11月にiOSアプリを提供開始。
2020年4月にAndroidアプリの提供をスタートしてから、1年半で150万ダウンロードを突破した。


アプリのダウンロード推移

スマホアプリは売上高の伸長に大きく貢献している。
スマホアプリの提供開始前後で比較すると、2021年7月期の売上高は45億3000万円、2019年7月期比で売上高は約1.7倍に拡大した。
現在は月間EC売上の56%がアプリ経由となっている。

スマホアプリは、SNSからの誘導だけに依存しないリピートユーザーの獲得、商品ページ、コラム、動画、ポッドキャストなどユーザーが多様なコンテンツをシームレスに移動できるようにする独自プラットフォームを構築するのが運営の目的


スマホアプリ経由のEC売上の割合

アプリの成功要因は、導線のシームレス設計、Youtube動画活用、ウィジェット活用の3点と分析している。

導線のシームレス設計

スマホアプリでは、商品が購入できる「商品」、コラムなどが読める「記事」、ドキュメンタリーやvlogなどの動画が見られる「ビデオ」、スタッフ同士の雑談やエッセイの音読が聞ける「ラジオ」のコンテンツを配信している

商品紹介から動画コンテンツまで多様なコンテンツをシームレスに遷移するアプリ設計で巡回を促進、購買や顧客のファン化につなげている。

スワイプするとすぐに自分が見たいコンテンツに移動することが可能。全コンテンツを一覧化してブックマークできる「お気に入り機能」など、シームレスな設計が好評という。
Webページを利用していた既存顧客が徐々にスマホアプリへ移行している。


導線のシームレスな設計について

YouTube動画活用

2020年4月にはYouTubeで、スマホアプリの紹介動画を公開した。

「北欧、暮らしの道具店」の世界観、アプリを日常的に使うイメージを持った上でダウンロードされるように、公式YouTubeチャンネルでの人気動画シリーズ「わたしの好きな時間」でアプリのある生活を描いた動画を制作して、既存ユーザーへアプリ移行を促進した。

広告配信も行うことで新規ユーザーも獲得し、アプリのダウンロード数は2倍増の伸びとなっている。


YouTubeについて

ウィジェット活用

2021年2月からは、スマホアプリを開かなくてもホーム画面上で更新情報を受け取ることができる機能「ウィジェット」を追加した

「北欧、暮らしの道具店」はウィジェットを通して1日に3回程度、写真を添えて新着商品や配信時間帯に合わせたコラムやレシピなどの情報を配信し、アプリの起動を促している。

ウィジェットは、運営者は時間帯に合わせて最適なコンテンツと画像を配信することができ、ユーザーもプッシュ通知のような煩わしさを感じることなく、好きなときにタップしてアプリを起動することができる機能。

ただ、ウィジェットでの通知には、ユーザー側の設定が必要。
そのため、2021年3月に「わたしの好きなおうち時間」シリーズでウィジェットの機能や設定方法を解説する動画を公開。
具体的な追加方法をまとめて紹介した。


「わたしの好きなおうち時間」でのウィジェット紹介

機能搭載から1年未満で、ウィジェットからアプリを起動する人は、DAU(1日当たりのアクティブユーザー)の約10%を占める。
平均して1人当たり月に15回、半数以上の人が6か月後も継続してウィジェットからアプリを起動している

情報源: アプリが150万DLを突破した「北欧、暮らしの道具店」、成長の理由は「導線のシームレス設計」「YouTube動画」「ウィジェット」 | ネットショップ担当者フォーラム

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