繆森 ⇒ 著作権侵害 ⇒ 岡本真夜、インターネット上の指摘から

上海万博“盗作” 海外の知的財産を守る契機に(4月21日付・読売社説)

盗作だと指摘する声が香港や日本で高まったことで、
一時、使用を停止せざるを得なかったということだろう。

5月1日に開幕する上海万博の公式PR曲が、
シンガー・ソングライター、岡本真夜(まよ)さんの自作ヒット曲「そのままの君でいて」の
メロディーに酷似している――。そう指摘された万博事務局の対応のことだ。

PR曲は、3月末に中国国内で発表され、

しばらくして、インターネット上に盗作との書き込みが出始めた。
これにあわてた万博事務局が今月中旬、水面下で岡本さんの所属事務所に接触し、
公式のPR曲として使用したいと、申請してきたという。

岡本さんはこの申し出を受諾する意向を明らかにした。
この結果、PR曲は、岡本さんの楽曲として再登場する可能性が出てきた。

中国では、海外ブランド品の模倣品や音楽、映画、ゲームソフトなどを違法にコピーした
「海賊版」作りが、ひとつの産業として成立するほど盛んだ。

法整備はある程度進んできたが、効果はほとんど上がっていないのが実態だ。

著作権の侵害で損害賠償を求めても、裁判で取れる補償金は少額で歯止めにならない。

作詞、作曲家らの創作者も十分に利益を得ているとは言えず、他人の作品をまねることに
罪悪感は薄いとも言われる。

(2010年4月21日01時43分  読売新聞)

上海万博“盗作” 海外の知的財産を守る契機に : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

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