我々は「サンプル」ではない~「低線量被曝と健康被害の因果関係が実証されるまで暫定的に安全とみなすのであれば、それは、犠牲者が出るまでは放っておくということを意味します」 ht

【低線量被曝リスクについての既存見解】
ここで問題とするのは、積算で100mSv以下のいわゆる「低線量被曝」です
たとえば福島市では、事故から一ヶ月間の積算放射線量はおよそ3.5mSvであり、4月27日現在でも毎時1.5μSvを超えているので、人によっては今後一年間で10mSv程度の被曝量に達するケースもあるかもしれません
もちろんこれは外部被曝だけの値であり、内部被曝については別途考慮する必要があります

現在のところ、低線量被曝の健康被害(たとえば晩発性のガン)についての見解は、世界的にみても一致しているわけではありません
大きくわけると、以下のような3つの立場が存在しています
なお、【 】内はそれを支持する主な機関です

①ある量以下の被曝はまったく無害とする立場
【フランス医学・科学アカデミー】

②被曝量が下がればリスクは減るものの、どんな低線量でもリスクはゼロではないとする立場
【アメリカ科学アカデミー, 原子放射線の影響に関する国連科学委員会, 国際放射線防護委員会(ICRP)】

③低線量だからといって、必ずしもリスクは小さくならないとする立場
【欧州放射線リスク委員会(ECRR)】

提言 | FGF

提言 「福島大学および県は、低線量被曝リスクについて慎重な立場を」
(2011.4.27)

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