【竹富町長選】西大舛氏が初当選 現職川満氏に108票差 | 八重山毎日新聞社

各島で集票、出馬出遅れ挽回
 任期満了に伴う竹富町長選挙は29日午後2時から、石垣市商工会館ホールで開票が行われ、新人で前町議の西大舛髙旬氏(68)=西表南風見=が1418票を獲得し、初当選を果たした。3期目を目指した現職の川満栄長氏(63)=西表住吉=は1310票だった。当選後、西大舛氏は「日本一豊かで生き生きとしたふるさとづくりに取り組む」と決意を示した。今後は議会と連携した円滑な行政運営、役場移転の早期実現、均衡ある町の発展など、山積する課題にどう取り組むのか、その手腕が試される。

 今選挙では川満氏が6月に出馬を表明し、先行。候補者擁立が難航した野党側は、告示10日前に西大舛氏が「進まない政治、行政ではどうにもならない」と現町政を批判し、出馬を決断。出遅れた西大舛陣営は町議11人(西大舛氏除く)のうち、西表選出の新博文と仲里俊一の2氏を含む町議6氏が西大舛氏を支持。自民系県議や市議、与那国町議らの支援、自治労竹職労の推薦を受け、各島で満遍なく得票。大票田の西表島でも現職への反発票などを取り込み、遅れを挽回した。

 一方、川満陣営は住民投票の大原移転支持票で1459票からの上積みを目指し、2期8年の実績をアピールしたが、有権者の支持が得られなかった。

 西大舛氏は「現職を変えてほしいという思いが強く、私が訴えてきた『先に進める政治』が受け入れられた」と振り返った。

 川満氏は「公正公平に行政を運営していただき、均衡ある発展を図るべく、新しいリーダーには力を注いでもらいたい」と西大舛氏に要望した。

 今回の選挙は、過去の町長選で大きな争点となっていた役場の移転問題が、昨年11月の住民投票で西表大原への移転が決まり、争点とならなかったことで有権者の関心が低調となり、投票率は過去最低の82.18%にとどまった。

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