「にぎわい東北フェア」でイオングループが東北産品PR
2016年3月7日
セレモニーに出席した(左から)イオンリテールの岡崎双一社長、内堀雅雄福島県知事、若松謙維復興副大臣、室井照平会津若松市長、梅沢富美男さん震災から5年を迎えた東北をさらに支援しようと、イオングループは4日から6日、全国132店舗で「にぎわい東北フェア」を開催した。「復興支援」のステージから「地域(ふるさと)の創生」へ次の一歩を踏み出すとして、東北産の農畜産物や加工品を販売、様々なイベントで東北地方の伝統工芸や芸能、観光をアピールした。
千葉市のイオンスタイル幕張新都心では6日、「にぎわい東北フェア」開催記念セレモニーを開催。多くの客が東北の味覚や豊かな文化を満喫した。
屋外ステージでは、石巻のヒーロー・シージェッター海斗や、北限の海女・藤織ジュンさん、福島県の魅力をピーアールする「福が満開ふくしま隊」が登場。ご当地キャラの「キビタン」「あかべぇ」「こくっち」「ざおうさま」らも顔を揃え会場を沸かせた。
スペシャルゲストとして登場した福島県出身の歌手・梅沢富美男さんは「みなさんに買い物をしていただくことが、東北への何よりの支援。一人の人間ではたいしたことはできません。みなさんが買い物をし、東北のものは安心安全だと発信していただくことで、東北が元気になります」と買い物による支援を訴えた。
セレモニーには、若松謙維復興副大臣、内堀雅雄福島県知事、室井照平会津若松市長が出席。東北産品が並ぶ店内を視察し、試食をしたり、出展者や伝統工芸職人らから話を聞いたりした。
若松復興副大臣は、「震災時の物資提供や、店舗の避難所としての開放、東北産品を使った商品開発やフェア開催など、イオングループの復旧復興への取り組みには心から感謝しています。今日は私も爆買いさせていただきます」と語った。内堀福島県知事は、「福島や東北の農産物は安心安全なのはとうぜん、本当においしい。福島や東北には魅力ある地域がたくさんあるので、ぜひ足を伸ばし、観光を楽しんでほしいです」とアピールした。
室井会津若松市長は、「イオングループのレストラン『おひつごはん四六時中』で会津産コシヒカリを使ってもらったことに始まり、これまで会津産品をアピールするイベントを全国で30回以上開催していただきました」と、地域貢献協定を結ぶイオングループへの感謝を述べた。主催者となる岡崎双一イオンリテール社長は、「今後は中国など海外のお店でも東北フェアを積極的に展開したい」と意気込みを語った。
今回のフェアは第一弾。イオンでは今後もグループをあげて東北の生産者との商品開発に取り組み、東北産品の販売拡大を図っていく。2018年までに2000品目、販売金額1000億円を目指すという。
(文&写真 関川隆)