「観光に依存し過ぎた」沖縄・国際通り80店が閉店や休業 | 沖縄タイムス+プラス

2020年7月24日 05:00
 新型コロナウイルスの影響で、国際通り(那覇市)の土産店や飲食店など約80店が閉店や休業を余儀なくされた
「観光客に依存し過ぎていた。
新型コロナが来た時には、既にどうすることもできなかった」。
通り沿いの店からは悲痛な声が漏れた
。(社会部・光墨祥吾)

「Go To トラベル」が始まり、国際通りを歩く観光客。
臨時休業している飲食店の窓には「テナント募集」の貼り紙があった=22日午後、那覇市(国吉聡志撮影)

 国際通りを歩くと、張り紙もなくシャッターが閉まったままの店や、営業再開のめどが立たず、「長期休業」と書かれた看板を掲げる店もある
観光客の姿もまばらだ。

 通り沿いに店を構えていたある土産店は、4月ごろに閉店を決め、6月には店舗資材の搬出作業などを進めた。
現在は空き店舗になっている。
60代の男性オーナーは
「売り上げが激減する中、高い家賃を払い続けなければいけない。
とても営業を続けられる状況ではなかった」と語る。

 オーナーによると、新型コロナの影響で、3月は普段の売り上げの4割減となり、4月には7~8割減。
外国人観光客はゼロで、国内の観光客も半分以下になっていた。

 「自分たちでは、どうすることもできない状況になっていた」と振り返る。
国際通りは
「あまりにも観光に依存している。
観光客と共に、地元の人もにぎわう場に変わることが理想だ」と訴えるが、
「もう難しいのではないか」と肩を落とす。

 臨時休業を続ける店もある。
国際通りで数十年間営業を続けているアクセサリー店は4月中旬に休業。
6月には時間を短縮するなどして再開を考えていたが、客は戻らないと感じ、断念した。

 店を開ければ、感染するリスクに加え、電気代や人件費もかかる。
60代の男性店長は
「この状況がいつまで続くのか分からない怖さがある。
ただ、長く続けてきたこの店を閉めることは考えたくない」と胸の内を明かす。

 現在は通販でアクセサリーを売り、収入を得ている。
店は閉まったままだが、平日は店に訪れ、換気や掃除をする。
いつでも開店できる準備を続けるが、
「再開のめどは立たない。絶望的な状況だが、どうにか生活していくしかない」と話した。

情報源: 「観光に依存し過ぎた」沖縄・国際通りの悲痛な声 80店が閉店や休業 | 沖縄タイムス+プラス ニュース | 沖縄タイムス+プラス

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です