2024年08月31日
八重山郡畜産共進会の久しぶりの取材で八重山家畜市場に行った。
開会式は午前9時半から。
過去の取材経験から駐車場は混んでいるだろうなと予測していたが、さにあらず、すいていた
▼筆者が取材した第19回は42頭、第20回は37頭、第22回は38頭。
今回の第27回は昨年と同じ18頭だった。
出品牛が少ないので混雑していないのもうなずける。
ここにも、昨今の畜産経営の厳しさが影を落としている
▼共進会は畜産農家にとって家畜の改良成果を発表する場。
競い合うことがより能力の高い和牛の生産につながり、これが畜産経営の安定化につながる
▼5年に一度の全国和牛能力共進会で沖縄県勢過去最高の優等4席の実績があり、第27回郡共進会でも優秀な成績を残した黒島の下地太さんも受賞者代表あいさつで「来年はもっとたくさん出品して良い結果を出し、八重山・黒島の市場に反映させよう」と呼びかけていた
▼第27回では八重山農林高校フードプロデュース科の男子3人が世話をして出品した牛が若雌1類という部門で1席を獲得、さらに最高賞の県農林水産部長賞も受けた。
彼らの初々しい姿と笑顔が印象的だった
▼3人のうち昨年に続いて出場した田盛悠祐さんは「経営は厳しくなっているが、踏ん張ってほしい」と願う。
その期待に応えたい。(比嘉盛友)