2024年09月26日
生産者が作った農産物などを消費者に直接販売するJAおきなわファーマーズマーケット「ゆらてぃく市場」の2023年度の販売額が、過去最高の9億8764万円と10億円目前となった。
▼来店者も41万5000人の目標に対し44万5493人と3万人増。
経済の回復や観光客の増加、県外提携先への販路拡大と販売強化などが影響したと分析されている。
▼同市場の魅力は、生産現場直送の新鮮さと価格の安さ。
農家が収穫したばかりの野菜などを毎日持ち込んで販売。
JA石垣牛などの精肉や加工品、花きなども並ぶ。
販売価格の設定も農家に任せられ、同一商品でも大きさや数、価格もさまざま。
来店者がお得品を選ぶ楽しさもある。
▼と同時に農家にとっては、JAへの出荷や個人への宅配に適さない規格外の野菜や果物などを消費者に直接販売することで収入を得ることもできる。
生産者、消費者両方にメリットが大だ。
▼特に夏場には、パインやマンゴーなど、石垣島の夏の味覚となる果実がずらりとならぶ。
それを求めて訪れる観光客が店内にあふれ、地元客と相まって活気に満ちる。
▼地元の台所、観光客にとってはパイン、マンゴーなど特産物の購入極点。
24年度の販売目標は10億円。
何事もなければ目標達成はほぼ確実だろう。(下野宏一)