京都市&京都銭湯が京都でコラボ!【湯道 in 京都】レポート | ぴあ関西版WEB

京都市&京都銭湯と小山薫堂提唱の【湯道】がはじまりの地・京都でコラボ!
【二十四節気 湯めぐり】開幕記念トークショー


今も約80の銭湯が息づき、人々に愛される独自の湯文化が育まれる街、京都。
地下水を薪で沸かす昔ながらの湯や、文化財に指定された建物など、個性豊かな銭湯が数多く残されている。
そして三方を山に囲まれた盆地特有の気候のため、季節の移ろいが鮮やかであり、繊細な季節の変化を五感で楽しめる街でもある。

そんな、京都の湯文化と繊細な季節の移ろいを一緒に楽しんでもらうことを目的として、 京都市と京都銭湯(京都府公衆浴場業生活衛生同業組合)が主体となり、京都市内の銭湯を舞台とした1年間に及ぶラリー企画を2025年12月7日(日)からスタートさせる。

開幕1週間前の11月30日(日)、T・ジョイ京都で【京都銭湯 二十四節気 湯めぐり】開幕記念トークショーが行われ、松井孝治京都市長、京都浴場組合の吉本誠理事長、湯道文化振興会代表理事の小山薫堂、今回のラリーの目玉である”二十四節気ステッカー”の絵柄を提供した京都を拠点に活動しているニッポン画家の山本太郎が登壇した。

まずは、小山が「湯道ってどうやったら始められるんですか?と聞かれることが多いですが、湯道は作法にあらず、湯に向かう姿勢なりという風にお話しています。
何も考えずに入るのも気持ちいいですが、時々、お湯につかりながら他者のことを慮る、その姿勢があれば湯道ということになりますので、今日からでもご自宅のお風呂に入る時に、どなたかに感謝していただければ立派な湯道入門者になります」と湯道について説明しながら挨拶し、トークイベントは始まった。

京都銭湯の魅力について松井市長は「私は京都の宿屋のせがれなんです」と明かし、「家にもお風呂は当然あるんですが、小学生の頃に湯銭を親からもらって友だちとお風呂に行くのが特別な思い出になってます」と思い出を語り、「サウナも、東京では別料金ですが、京都は料金に含まれてるところが多い。
京都の銭湯は街に根付いていて、京都の水の文化と銭湯は切り離せない。
今も時々、銭湯に行きます。特別だけど日常でもあるんです」と、銭湯の思い出と絡めて魅力を語った。

吉本理事長は「京都の銭湯の特徴は水」と言い、「京都の銭湯は9割以上が地下水を使ってる。
京都市内は、人口あたりの銭湯の軒数が日本一で、どこに行ってもお風呂屋さんが点在してます。
これは唯一だと思いますが、京都府内全域で使える、共通入浴券を発行してまして、組合に入ってるお風呂屋さんであればどこでも使えるのが京都の特徴だと思います」と、京都ならではの取り組みを明かした。

京都で学生時代を過ごしたという山本は「僕は小山さんと同じ熊本出身で、下宿のようなところに住んでいたので、お風呂に入るには銭湯に行かなければいけなかった。
京都の銭湯で、バラエティ豊かなお風呂に驚いた」そう。
「熊本では、湯船と洗い場だけのところが多かったけど、京都では銭湯なのにサウナがあったり、薬草湯も。
電気風呂に入ったのは初めてだったので、カルチャーショックでした。
最初はビリビリしたけど、4年生になる頃には病みつきになってた」と京都ならではの銭湯の魅力を語っていた。

小山は「皆さんおっしゃったように、まず、水がいい。78軒が街の真ん中に点在してるので、行きやすい。
東京では好きな銭湯に行くために首都高速に乗って30分かけて行く。
京都だと端から端まで行っても20分ぐらい。
大体、24時ぐらいまで営業しているので、飲んだ後にふらっと寄ることもできて。
日曜の朝風呂が多いのもいいですし、東京では有り得ないですが、駐車場を完備してるところが多い。
都会で駐車場に無料で停めさせてもらえるところはまずないです」と、京都の銭湯の魅力を熱弁。

そして、来週からスタートする二十四節気湯めぐり企画について松井市長は「小山薫堂さんと対談した時に、どうしたら銭湯が盛り上がるのかという話題になった。
そこで小山さんが二十四節気どうですか?とおっしゃった」と小山のアイデアだったと明かし、「二十四節気に応じて銭湯を巡るラリーを作れば、月に2回行く。
そうすれば銭湯に行く習慣が身につくし、季節の移ろいの中でいろんな企画とコラボできるかもしれない、と今のラリーのアイデアの原型をいただいた」と、あっという間だった小山からの提案に驚いたそう。

それを受けて小山は「京都に居を構えて約12年になるんですが、京都の方は季節に寄り添って暮らしてらっしゃると感じた。
街のあちらこちらに暦を意識させるような行事や設えがあるのが京都の魅力だと感じたんです。
菖蒲湯や柚子湯以外にも、もっとお風呂屋さんで季節を感じることができたらと思って、二十四節気全ての季節で湯めぐりをするのは面白いんじゃないかと思った」と、アイデアのきっかけは京都だったと明かした。

また、ラリー冊子「二十四節気 湯めぐり帖」を番台に提示するともらえる、二十四節気にちなんだ絵柄のニッポン画が使用されたステッカーについて、山本は「伝統絵画の中に現代の風俗が紛れ込んでるという説明をしています。
例えば、冬至ですが、12月って24日、25日まではクリスマスだと騒いでるけど、それから1週間すると大晦日が来る。
どっちも飾っていいような作品にしようと思って、縁起飾りでクリスマスツリーを作ってみました」と、絵に込めた思いを語った。

最後に、小山が「ぜひ、親子で行ってほしいと思います。
他者を慮るという基礎を学んだ気がします。
京都の子どもたちがこれを集める楽しみを知ると、日本人としての季節への感受性を磨く場になるのでは、と思います。
これをきっかけにそれぞれの人の人生が豊かになることを祈念しております」と締めくくり、トークショーは終了した。

取材・文/華崎陽子(2025年12月 1日更新)

情報源: 京都市&京都銭湯と小山薫堂提唱の【湯道】が はじまりの地・京都でコラボ! 【二十四節気 湯めぐり】開幕記念トークショー 【湯道 in 京都】レポート – NEWS | ぴあ関西版WEB

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