「地域づくり新戦略-自治体格差時代を生き抜く-」(2008)片木淳/藤井浩司/森治郎

「地域づくり新戦略」

第2章 まちの活性化と地域ブランド

ブランド構築のために
「してはならないこと」
第1は、短期的な方針変更
第2は、横並び発想と無為な後追い試作
第3は 「あれもこれも」戦略

1997年に英国の首相となったトニー・ブレアが打ち出した国家ブランド戦略「クール・ブリタニカ」は、ファッションやポップ・カルチャーなどに焦点を当て、失業率の高い衰退化しつつある老大国のイメージの変革をもたらしたとして評価される
その根幹は、あらゆる局面をリードし要とした大英帝国以来の「大国」イギリスの看板(プライド)をようやくおろし、クリエイティブ産業に特化することで、雇用を創出し、観光誘致を図り、優秀な頭脳の呼び込みを狙っていることにある

京都大学の中西寛教授は、人口、領土、経済規模などが劣る日本は、国際的に鍵になる役割をはたす「中軸国家」(pirotal state)を目指し、環境をその中心に据えるべきと提言している

観光振興で、意識すべき大切なポイント
第1に、自己の強みを訴え、差別的優位性を意識しなければならない
2位以下 … には … トップとは違ったメッセージが求められる

第2に、多様な視点からの見方を大切にすること
成功事例の後追いをしたくなるが、先行者利得が発生している部分も多く、同じ効果を得られるケースはまれ

第3に、海外を見据えた視点を有するべき

第4には、人材育成

人的ネットワークによる地域再生

地域が元気になる活動には
① キーパーソンが存在する
② キーパーソンを支える仕組みや人的ネットワークが地域内に形成されている
③ 地域内での危機感、問題意識が共有され、問題解決に取り組む人材がいる
④ 地域活性化策に繋がる地域資源が存在し、内発的な参加ができる風土や基盤が存在する

コラボレイティブ・リーダーシップ、ソーシャルキャピタルによる地域再生

全国と比べると、建設業、農林水産業、公務の比重が高く、工場棟の製造業の比重が著しく低い
離島振興法をはじめとした島嶼部への手厚い保護の下に、社会資本整備事業が積極的に進められ、建設業が大きな地場産業へと成長していったことが考えられる

隠岐の島町地域再生運動
第1には … 文化などの普及活動 … 地域活性化の運動の中に … 多様な意見の収集と収斂の手法が活用されはじめた … その結果、自分たちの「思い」をただ伝えるだけだった地域活性化の動きが地域の問題解決に終点を合わせはじめた

第2は、活動の担い手であった土木技師たちが、地域活性化の主体として変化していった … これまでは社会教育関係者たちが大きな役割を果たしていたが … 住民参加型公共事業の中で、土木技師たちはファシリテーション能力、問題解決能力などを身につけることができた

地域の … ソーシャルキャピタルは、それぞれの団体の中の結合を促進するものから、団体間の橋渡し、運動と住民間との橋渡しをするものに変化していった

自治体/地域経営のリ・オリエンテーション

経営主義の台頭
地域課題解決の取り組みをめぐって、自治体経営とか地域経営というように、経営という言葉が … 用いられるようになって久しい


「地域づくり新戦略」

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です