「ビーイング・ピース」ティク・ナット・ハン(1999)

ビーイング・ピース」ティク・ナット・ハン(1999)

夜の星を見上げ、美しい星を見て、あなたは微笑みするかもしれません
しかし、星はすでにそこにはなく、一千年前に消えてしまったと、科学者は言うかもしれません
このように、私たちの認識は、正しくありません

実践する人は、体の内の体、感情の内の感情、心の内の心、心の対象の内の心の対象を、
静観しなければならない

知識は、理解の妨げとみなされています
知識は、…水の流れを妨げる氷の塊のようなものです

もし、一つのことを真理と考えて、それにしがみつくならば、真理みずからがやってきて戸を叩いても、
私たちは、戸を開けないだろう

はしごを登るように、知識を乗り越える能力を持たねばなりません
もし、はしごの五段目で、自分が高いところにいると思うなら、六段目に登る見込みはありません

もっとも重要な戒律は、はっきりした心をもって生き、なにが起こっているかを知ることです

車を出す前に、
ゆく先を知っている
車と私は一体
車が高速なら、私も高速

対面して坐ること…
戦う気持ちではなく、役立とうとする気持ちで坐るのです

思い出すこと…
その日ごとに起こりつつあることを、はっきりと知ることです

強情でないこと…
最善をつくして、理解と受容に全力を傾けているとき、結果を心配する必要はありません

ぬかるみに藁を敷くこと…
ぬかるみは、論争…藁は、教えによる、愛に満ちた親切心を表します

自発的告白…
他の人たちが指摘するのを待たず…みずからの欠点を明らかにします
ほかの人たちが言うと、あなたは、違った感情を抱きます…
自分でいえば…素晴らしいことです

全会一致による決定と評決を受け入れること
評決がどのようなものであれ…従うこと…
さもなければ共同体から出てゆかなければならないこと

理解は、愛そのものです
愛は、理解のもう一つの名です

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