バグダディ容疑者の居場所をどうやって突き止めたのか。米軍と情報機関の動きの一部始終 | BUSINESS INSIDER JAPAN

どうやってバグダディを見つけたのか


シリア・イドリブ県でバグダディの潜伏場所を爆撃する前(左)とその後。粉々に。
U.S. Department of Defense/Handout via REUTERS

こうした陣容を整えた米軍だが、そもそも標的であるバグダディの居場所をどうやって突きとめたのか。

非常に機密度の高い情報活動(インテリジェンス)に属することがらであり、米政府当局から公式発表はまだないが、米メディア各社の報道で、少しずつ真相が明らかになりつつある。

それによると、どうやら一番のカギは、ISの中枢でバグダディの世話役のような地位にあった人物が、クルド人主体の地元民兵組織「シリア民主軍(SDF)」の情報提供者、つまりスパイだったということのようだ。この男を「A」としよう。

Aはバグダディの行動を間近で確認しており、その情報が襲撃作戦の決定打になったとみられる。

バグダディの所在特定にあたっては、トルコ当局もイラク当局も自分たちが貢献したことを喧伝しており、実際にそれぞれ何らかの情報提供をした可能性もある。とはいえ、トランプ大統領も作戦報告の会見でとくにクルド人部隊の協力があったことに言及しており、SDFの貢献度の高さは伺える。

メディア各社もこの点に関してさまざまな「説」を報じ、そのほとんどが匿名の「情報筋」の基づく内容だったが、それよりもSDFのマズルーム・アブディ司令官が実名で登場し、Aの役割について具体的に米NBCテレビやFOXテレビなどに証言していた内幕情報が注目される。

クルド民兵周辺からの情報にはニセ情報も多いが、米当局者も知る話について、SDF司令官が実名で具体的に語った内容であれば、かなり信憑性が高いと言える。

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