「ゲーミフィケーション」あるいは「ゲームメカニクス」 @nikkeibusiness

ゲーム機能で利用者の向上感、優越感を刺激する

航空業界やホテル業界、クレジットカード業界など、現実世界のサービス企業は、従来からお得意客向けの報奨プログラムを提供してきた
これと同じように、ゲーム感覚を取り入れてオンラインで愛用者を獲得する取り組みが急速に広まってきている
ただし、1つ違う点がある
ホテルの宿泊料金や航空運賃の無料サービスを提供するにはコストがかかる
いっぽう、勲章やスコアボードなどのゲーム要素を取り入れたサービスをオンラインで提供するのに、コストはほとんどかからない

ゲーミフィケーションの効果が持続するなら、これはきわめて魅力的だ
米ベンチャーキャピタル会社ノースウエスト・ベンチャー・パートナーズ(NVP)のパートナー、ティム・チャン氏は「群集心理が働き、人々が集まってくる
ただし反動として、サイトのゲーム機能を十分に使いこなせず、批判する人が出てくるだろう」と語る

ゲームデザイナーのエイミー・ジョー・キム氏は「ゲームの機能を適切に導入すれば、消費者を引き付ける強い心理的効果がある
ゲーム機能によって利用者はストーリー性を見いだせる
ポイントを積み上げたり、新しいレベルに到達したりすることで、自分が進歩したように感じられる
自分自身が向上し、成長したような感覚が得られる」と語る
キム氏は行動神経科学を専攻して博士号を取得した後、人気音楽ゲーム「ロックバンド」などのゲーム設計に携わった経験を持つ

社会的ステータスも、利用を促す材料になる
米デューク大学のダン・アリエリー教授(行動経済学)は「人は、自分のステータスを印象付けるものにこだわる
現実社会では、豪華な住宅や持ち歩くバッグなどがそうだ
ゲームの世界では、バーチャルな勲章がこうした効果を発揮する」と指摘する

カウントダウン時計で残り時間を表示し、消費者を煽る

ゲーミフィケーションの技法は「ゲームメカニクス」と呼ばれ、ウェブサイトのさまざまな部分に取り入れられている
米ギルト・グループの高級品会員制バーゲン販売サイト「Gilt Groupe」では、カウントダウン時計で残り時間を表示し、時間切れ前に購入するよう消費者を煽っている

ユーザーに頻繁な利用を促す技法は、各種のサイトやサービスが導入している
米フォースクエアの交流サイト「foursquare」にアクセスすると利用者は特定の店舗に入店した訪問記録を登録することができ、さまざまな勲章を得られる
同様の機能を持つスマートフォン(高機能携帯電話)用アプリケーションもある

米リンクトインのビジネス向け交流サイト「LinkedIn」は、会員がログインすると、進捗状況を示す「プログレスバー」を表示する
より詳しいプロフィール情報を追加登録するよう、会員に対して暗に促している

パハリア氏は昨年4月、米キャンパスフード・ドット・コム(本社:ニューヨーク)の食品通販サイト「Campusfood.com」から、「新規会員のリピート利用率を高めたい」との相談を受けた
パハリア氏はリピート客を表彰する機能を導入
「生鮮取引人」(月間10件のすしを注文)や「ベータ版試食者」(新メニューを注文した最初の50人のうちの1人)といった風変わりなバーチャル勲章を用意した
キャンパスフードの創業者マイケル・ソーンダース氏によれば、ポイントや勲章などの機能をウェブサイトに追加した後、新規会員が複数回のリピート注文をする割合は15~20%増加した

「ゲーミフィケーション」でウェブサイトを活性化:日経ビジネスオンライン

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