2016年11月26日(土) 9:07
【那覇支社】「離島を支えるモノがある。人も素材も特産品」をキャッチフレーズに、離島フェア2016(主催・同実行委員会)が25日、那覇市奥武山の沖縄セルラーパーク那覇で開幕した。27日までの3日間。今年は宮古島市と多良間村の24業者を含む、県内18離島市町村から過去最多の127業者が出店し、各地の魅力ある特産品を展示販売する。特設テントでは伝統芸能公演や島唄ライブ、貝殻フォトフレーム作り、黒糖作り体験など多彩な催しが実施される。
フェアには宮古島市から19業者、多良間村は4業者が出店。各ブースでは来場者に声をかけ、黒糖や泡盛、なまり節、みそなど個性豊かな宮古の特産品をアピールしていた。
多良間黒糖のかち割り実演は人気を集め、観光客らが一口サイズの黒糖入り100㌘袋を次々に買い求めていた。宮古みそやかつお節の食材には、試食で味を確かめながら品定めしていた。方言で会話を交わしながら伊良部のうずまきパンを買い求めて満足そうな郷友らも見られた。
多良間の出店業者を見て回った伊良皆光夫村長は「多良間の出品数もこれまで以上に増えてきた。県内外の多くの方々に、島の特産品を存分に味わってほしい。地域の皆さんが一生懸命に商品開発に取り組んでいることに今後も期待し、行政としてもより一層応援していきたい」と話した。
期間中には、島の味が堪能できる「離島食堂グランプリ」も開催され、来場者の投票で人気ナンバーワンが決まる。多良間島など県内5離島の特産品を使って共同開発した「おくなわカレー」も限定販売される。多良間ピンダのヤギ肉などが使用され、スパイスの利いた味わいになっている。会場では特産品の1000円分の買い上げで抽選券を贈呈し、豪華な離島往復旅行券が当たる抽選会も行われる。
同フェアは島々の魅力を県内外に発信し、島の産業振興と地域間交流を促進することで、新たな地域資源を発掘し、住民の総意工夫による地域づくりを活発にする目的で毎年開催される。
開会式で、実行委員長の外間守吉与那国町長は「今年で28回目を迎え、内容も充実し離島地域の活性化に大きく寄与している。多くの離島ファンが島人(しまんちゅ)の元気に触れ、各島々の魅力を感じてほしい」と呼びかけた。
主催者側では、フェア開催期間中の来場者数を15万人と見込んでいる。