飯塚直 2019年03月01日 11時05分
VR×AI人材育成ソリューション「Guru Job VR」を提供するジョリーグッドは2月28日、SBIインベストメント、新生ベンチャーパートナーズ、MBSイノベーションドライブから、約5億5000万円の資金を調達したことを発表した。同社の累計調達額は約10億5000万円になったという。
同社は、TV業界などに対してプロフェッショナル向け高精度VRソリューション「GuruVR Media Pro」を提供。また、高精度VRテクノロジーと独自開発したVR内行動解析AIエンジンにより、簡単に企業がVR研修を実施できる、VR×AI人材育成ソリューションのGuru Job VRを展開している。今回の調達により、これらのサービスをさらに多くの企業が会社の規模やエリアに関わらず利用できるよう、サービスと組織体制を拡充する。同社はこれまで、造船工場の安全教育VRのほか、研修ビジネス大手である日本能率協会と食品メーカー向けの食品安全VRの共同開発を発表。医療業界においては、大手医療メーカーのジョンソン・エンド・ジョンソンらと医療研修VRを開発するなどしてきた。
たとえば医療研修VRは、実際に治療する医師と手術室スタッフの視点を高画質・多視点で360度体験できるだけでなく、名医の解説や機器情報が手術の進行に合わせて展開される医療教育に最適化したVR空間にデザインされているという。また、NTTドコモと連携し、5Gを活用した「遠隔リアルタイム医療研修VR」の実証実験も進行中だという。