8月4日
2020年の日本国内における消費者向けEC市場規模は19兆2779億円で前年比0.43%減。
物販分野を対象としたBtoC-ECにおけるEC化率は8.08%で同1.32ポイント増経済産業省が7月30日に発表した「令和2年度産業経済研究委託事業(電子商取引に関する市場調査)」によると、BtoC-EC市場規模は19兆2779億円で前年比0.43%減だった。
BtoB-EC(企業間電子商取引)市場規模は334兆9000億円で前年比5.1%減。物販分野を対象としたBtoC-ECにおけるEC化率は8.08%で同1.32ポイント増。
BtoB-ECで33.5%で同1.8ポイント増。BtoC-EC市場
新型コロナウイルスの感染症拡大の対策で、外出自粛の呼びかけ、EC利用の推奨により物販系分野は大幅に市場規模が拡大した。
一方、主に旅行サービスの縮小などでサービス系分野の市場規模が大幅に減少したためBtoC-EC市場規模全体は縮小した。
BtoC-EC市場規模が増加しなかったのは、本市場調査開始以降、初めてのこと。2020年のBtoC-EC市場について、物販系分野は同21.71%増の12兆2333億円、デジタル系分野は同14.9%増の2兆4614億円、サービス系分野は同36.05%減の4兆5832億円。
物販系分野について
すべてのジャンルで2020年のEC市場規模は前年比で2ケタ増となっている。
「生活家電・AV機器・PC・周辺機器等」(2兆3489億円)「衣類・服装雑貨等」(2兆2203億円)「食品、飲料、酒類」(2兆2086億円)「生活雑貨、家具、インテリア」(2兆1322億円)の上位4カテゴリー合計で、物販系分野の73%を占める。
EC化率が高いジャンルは、「書籍、映像・音楽ソフト」(42.97%)「生活家電、AV機器、PC・周辺機器等」(37.45%)「生活雑貨、家具、インテリア」(26.03%)。
サービス系分野について
新型コロナウイルス感染症拡大の影響で「旅行サービス」「飲食サービス」「チケット販売」の市場規模が大きく縮小した。
デジタル系分野について
「オンラインゲーム」(1兆4957億円)が大きな割合を占める。
「オンラインゲーム」「有料動画配信」「有料音楽配信」市場拡大の背景には、新型コロナウイルス感染症拡大によって、在宅で過ごす消費者が増えたことがあげられる。
スマホEC市場の規模
スマートフォン経由の物販EC市場規模も拡大した。
2020年は6兆2269億円で同46.1%増。
物販ECに占める割合は50.9%で、2019年比で8.5ポイント拡大した。◇◇◇
最新の市場規模調査の資料
令和2年度産業経済研究委託事業(電子商取引に関する市場調査)
情報源: 2020年のBtoC-EC市場規模は19兆円。物販系は21%増の12兆円、EC化率は8.08% | ネットショップ担当者フォーラム