2017年04月16日 社会・経済
柔らかさ、うまみで高評価
販売促進に期待
第2回銘柄牛肉好感度コンテストで「JA石垣牛」が最優秀賞に選ばれ、表彰を受けたJA石垣牛肥育部会の宮良出力部会長(中央)ら役員とJA職員=14日、東京ビッグサイト(JA八重山地区畜産振興センター提供)全国の多種多様な銘柄が一堂に会する2017食肉産業展第2回銘柄牛肉好感度コンテスト(食肉産業展実行委員会主催)が東京ビッグサイトで14日までの3日間開催され、JA石垣牛肥育部会(宮良出力部会長)から出品された「JA石垣牛」が1位の最優秀賞に選ばれた。一般消費者が銘柄を伏せた牛肉を試食して投票した結果、最高得点を獲得した。肥育部会は、石垣牛のさらなるブランド化と販売促進に期待している。
肥育部会は、JA八重山肥育センターで肥育された格付け4等級の枝肉から選抜した肉を初めて出品。全国から申し込みのあった銘柄の審査を経て、コンテストに出場できる8銘柄の一つに選抜された。
コンテストでは、月齢30カ月以下の去勢牛のウチモモ(ウチヒラ)を厚み5㍉、約15㌘のスライス肉800枚を3日間、銘柄を隠して焼き、試食してもらった。来場した一般消費者がおいしさ、見た目、歯応えなどトータルな好感度を評価した。JAによると、石垣牛は特に肉の柔らかさ、うまみで高く評価され、2位に大差をつけたという。
コンテストに出席し、表彰を受けた宮良部会長は「首都圏で開催されるビッグイベントに選抜されるだけでも光栄なのに、最優秀賞に選ばれることは本当にうれしい。JAとともに部会員が一生懸命取り組んできたことが報われたようで、今後の肥育牛生産の励みになる」と喜んだ。
JA八重山地区畜産振興センターの幸喜英信畜産課長は「業界では評価されていたが、今回は一般消費者から評価され、おいしさが証明されたことは名誉なこと。これを機にさらなる肥育技術の研さんに務め、肥育牛1000頭を目標に増頭に取り組んでいきたい。最優秀賞のラベルやシールをつくり、この1年間、使用することを検討したい。そうすれば店側も売りやすくなる」と話した。
石垣牛は「温暖な気候とミネラル豊富な粗飼料を多給した石垣牛は、牛本来のうまみがあり、脂質にはしつこさがなく、甘みが十分に引き立ち、南国という肥育環境ならではの特徴を持つ」と紹介された。