09月21日 18時01分
秋田県能代市の港に整備される国内初の大型の洋上風力発電を、観光資源としても活用できないか探るため、21日、地元の観光協会が船に乗って現場を視察しました。
能代港では、秋田港とともに国内で初めてとなる大型の洋上風力発電の整備が進んでいて、ことし12月までにすべての運転が始まります。
21日は、能代市観光協会の役員や市の関係者ら16人が船に乗って、能代港の海の上に建設された20基の風車を視察しました。
風車はいずれもほぼ完成していて、視察した人たちは、高さおよそ150メートルに及ぶ巨大な風車が並び立つ様子を間近から見上げると、白神山地や男鹿半島を背景に写真を撮影していました。
このあと、能代市役所に移動して意見交換が行われ、参加者からは「洋上風力発電と世界自然遺産の白神山地を結びつけて観光プランを考えてはどうか」とか、「船を活用した観光を考える場合、安全性の問題や船に乗り降りする場所の整備も必要になってくるのではないか」などといった意見が出されていました。
視察を行った能代市観光協会の佐藤肇治会長は「20基の風車が並ぶ風景は壮観で、観光資源として十分可能性があると感じている。
能代市だけでなく、周辺の地域とも連携して取り組んでいきたい」と話していました。